住宅ローン滞納から競売までの流れとは?競売の回避方法も解説!
2024/07/13
住宅ローンの滞納は、誰もが経験したくない深刻な問題です。
滞納が続けば、競売という最悪の事態に繋がる可能性もあります。
しかし、競売に至るプロセスや回避策を理解することで、冷静に対処できる場合があります。
□住宅ローン滞納から競売への流れ
住宅ローンの滞納が続くと、競売という事態に発展する可能性があります。
競売とは、裁判所が不動産を売却して、債権者に返済させる手続きです。
では、具体的にどのように競売に至るのでしょうか。
1: 滞納が続くと銀行から督促状が届く
滞納が3か月程度続くと、個人信用情報機関に金融事故の記録が登録されます。
これはいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるもので、今後の借入やローン審査に影響を与えます。
2: 滞納が長引くと、銀行は住宅ローンの残債を一括で返済するよう求められる
これを「期限の利益の喪失」と言います。
この時点で、分割での返済は不可能となり、一括返済を迫られることになります。
3: 滞納が解消されない場合、銀行は保証会社に代位弁済を依頼する
保証会社は、住宅ローン契約者が滞納した分を銀行に代わりに支払い、その後、住宅ローン契約者に対して支払い請求を行います。
保証会社が代位弁済を行っても、住宅ローンの債務は消滅しません。
4: 代位弁済後も返済がされない場合、銀行は競売手続きを開始する
競売では、不動産が市場価格よりも安く売却される可能性があり、住宅ローン契約者は大きな損失を被ることになります。
□競売回避方法である任意売却
競売は、住宅ローン契約者にとって大きな経済的負担を伴うだけでなく、精神的なストレスも大きいです。
競売を回避するために、任意売却という方法があります。
*任意売却とは
任意売却とは、住宅ローン契約者が自ら不動産を売却し、その売却代金で住宅ローン債務を返済する方法です。
競売と異なり、裁判所を通さずに一般の不動産市場で売却するため、表向きは通常の不動産売却と変わりません。
*任意売却のメリット
1: 市場価格で売れる
競売では、不動産が安値で売却される可能性がありますが、任意売却であれば市場価格に近い金額で売却できる可能性が高いです。
2: プライバシーの安全性
任意売却では、競売のように滞納などの事情が外部に知られることはありません。
プライバシーを守りながら、不動産を売却できます。
3: 交渉が可能
任意売却では、引っ越し費用や売却費用などの交渉も可能です。
競売では、このような交渉は難しいですが、任意売却であれば交渉の余地があります。
□まとめ
住宅ローンの滞納は、競売という最悪の事態に繋がる可能性があります。
しかし、競売に至るプロセスを理解し、任意売却などの方法を知っておくことで、状況を改善できる場合があります。
滞納に悩んでいる方は、専門家に相談し、適切な解決策を見つけ出すことが大切です。
当社では、「関わる方全てがより良い生活を過ごせる環境を提供したい」という考えから、不動産関連の幅広いサービスを展開しております。
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